肌のキメはターンオーバーを正すことで変われる

ターンオーバーの乱れはキメの乱れ

肌の細胞が新しく生まれ変わるサイクルのことを「ターンオーバー」といいます。ターンオーバーは、3層構造をしている皮膚の一番外側にある厚さ0.2mmの表皮というところで行われていて、4層からなる表皮の一番下の層をなす基底層では新しい細胞が次々と生まれ、それが上の層(基底層の上が有刺層、次が顆粒層、最後に角層)へと移動します。

角層でバリアの役目を果たし終わった古い細胞は、はがれ落ち、そこへ次の新しい細胞がやってきます。このサイクルを繰り返すことで、肌の表面は常に新しい細胞で保たれます。

ターンオーバーはストレスや生活習慣、加齢等によってその周期は変化し、早くも遅くもなります。ターンオーバーがうまくいかなくなると、肌のバリア機能の働きもにぶり、乾燥して肌のキメも粗くなってしまいます。

乾燥した肌はキメが粗くなるだけでなく、多くの肌の問題の原因にもなります。ターンオーバーを正しい状態にすることが、肌のキメを整え、美しい肌になることの第一歩です。

肌のキメとは?

「キメ細かいきれいな肌」という表現をしますが、それにしても「キメ」とはいったい何でしょうか?

一見、平らに見える皮膚の表面も、よく見ると、無数の線状の溝からなる皮溝(ひこう)と、皮溝に囲まれた盛り上がった部分――皮丘(ひきゅう)があるのがわかります。

皮溝の幅がせまく、浅く、皮丘の大きさや形が均一にそろって並んでいる状態を「キメの細かい肌」と言います。逆に、皮溝が深く太く、皮丘がそろっていない状態を「キメの粗い肌」と言います。

キメが細かい肌は、肌の凹凸が小さく、光をムラなく反射するので透明感があります。肌の保湿も十分で、ハリとなめらかさもそなえています。毛穴も目立たずきれいです。

それに対してキメが粗い肌は、くすんだ印象を与え、ターンオーバーの乱れから肌は乾燥し、多くのトラブルも抱えています。当然、メイクのノリは悪く、見栄えもよくわりません。

キメの粗い肌というのは、干ばつでひび割れた地面のように水分を失い、保持できなくなっています。ひび割れたところには、あらゆるものが入り込み、荒れ果てた状態です。

キメの粗い肌もこれと同じといえるでしょう。

肌のキメには保湿が大事

ターンオーバーの周期が乱れ、バリアの働きも鈍った肌はキメの粗い肌となりますが、キメを整えるには何ができるでしょうか?肌のキメ細かさは遺伝の影響をかなり受けるようですが、日本人の場合、だいたいにおいてキメが細かいと言われています。

キメの細かい肌を保つには乾燥は最大の敵です。肌のキメが粗くなってくると、ターンオーバーも乱れているため、バリア機能も不十分で肌は水分をどんどん失ってしまいます。

なにより保湿を心掛けて、ターンオーバーを正していきましょう。

ターンオーバーを改善して肌のキメを整える

ターンオーバーがうまくいっていない、キメの粗い肌では、バリア機能も不十分なために外の刺激に対してもろい状態だといえます。何種類もの美容液やクリームを使ったり、ダブルクレンジングをしたりする作業数のやたら多いスキンケアよりも、根本的なスキンケアを丁寧に行う方が大事です。

(1)クレンジング・洗顔

洗浄力が強すぎるオイルタイプはやめて、ミルクやクリームタイプを使用しましょう。洗顔料は丹念に泡立ててから、ぬるま湯で洗い流しましょう。

(2)化粧水・ローション

キメが粗くなった肌に何よりもしなければならないのが乾燥を避け、うるおいを保つことです。化粧水を使って肌にうるおいを与えましょう。化粧水は手でも、コットンを使うのでも、どちらでもかまいませんが、こすったり、叩いたりといった強い刺激は与えないようにし、ていねいに何度か化粧水を肌に使ってみましょう。

(3)乳液

うるおいは化粧水だけでは不十分です。きっちりと乳液も使いましょう。乳液があまりしみこまないということもあると思いますが、その場合、乳液の量を減らしてもけっこうですが、乳液は使わないということはないようにしましょう。

スキンケアは基本的に、この3つの手順をふんで仕上がりです。肌への刺激を極力なくして、保湿を維持することで、ターンオーバーも正しく働くようになり、バリア機能も回復へむかいます。

そうすると、おのずと肌のキメも整ってきます。はやい人なら、一週間ほどで肌がよくなってきたことに気づくでしょう。

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