皮脂の過剰分泌にはワケがある

私達人間の肌の表面には毛穴というものがあり、そこから皮脂と呼ばれる油を分泌していることを聞いたことがある方は多いでしょう。特に思春期にニキビで悩んだ方は、肌のトラブルのもとになる皮脂なんていっそのことなければ良いのにと思ったことがあるのではないでしょうか。

しかし人間の体は必要でないものはほぼありません。では皮脂とはそもそも何なのでしょうか。

皮脂とはこんなもの

人間の体内には汗腺や皮脂腺と呼ばれるものがありますが、皮脂は皮脂腺から分泌される油状のものです。汗は汗腺から、皮脂は皮脂腺から出るものなので、それぞれに異なったものでありその役割も当然違います。

皮脂の役割は肌を外からの刺激である紫外線やアレルゲン、細菌などから守ることです。分泌量が多いと毛穴に詰まって汚れと共に塊になり、角栓になってしまったりとやっかいなのですが、必要なものなので分泌量が少ないとそれはそれでトラブルのもとになります。

夏場にベタついた汗が出る場合、それは皮脂のせいではなく汗腺のつまりなどが原因ですから、過剰に洗顔をするなどして皮脂をなくそうとするのはやめましょう。

皮脂が過剰に分泌されるのはこんな理由があった

皮脂の過剰分泌はお肌にとってあまり良いものはありません。ではそもそも、なぜ過剰に分泌されてしまうのでしょうか。

1、乾燥の問題

肌の表面や内側が乾燥している時、もしくは角質層がなくなってしまった時などに肌は潤いを必要とするので皮脂がたくさん分泌されます。肌の乾燥の原因は、過剰な洗顔やピーリングによる角質層の剥離、冷暖房器具による空気の乾燥など多岐に渡ります。

肌の表面をカバーする皮脂がないことで素肌が危険にさらされるわけですから、脳が皮脂を分泌するように命令を下すのです。

2、ストレスの問題

人間は交感神経と副交感神経という自律神経があり、それがうまく機能することで元気に日常生活を送ることが出来ます。この交感神経は脳を覚醒させる働きがあり、副交感神経は逆にリラックス状態になる働きをします。

自律神経は心身ともに健やかでホルモンバランスも安定している時にはちゃんと機能しますが、ストレスを抱え込むと次第に乱れ始めます。緊張すべきでない場面でとても緊張して汗が大量に出たり手が震えたり、今は眠る場ではないという時に強烈な睡魔に襲われたりすることがあるのです。

ストレスを抱えることで自律神経失調症になってしまい、それは全身に影響して色々な分泌量も変えてしまいます。

3、食生活の問題

普段の食生活でも皮脂が過剰に分泌されてしまう原因はあります。その一つが油物の料理です。食品から摂取した油分は体の中で分解され代謝されます。しかし摂取量があまりにも多い場合、体内では処理しきれずに血管を通って毛穴から排出されることがあるのです。

油分の多い食事と聞いて思い浮かべることが多いのは唐揚げやポテトフライなどでしょうけれど、それだけではありません。油で揚げていなくてもバターやマーガリンを沢山つかっているパンや洋菓子などもかなり油分が多い食物です。

もしも乾燥肌でもないしストレスを抱えているとは思えない、という人は食生活を振り返ってみてください。油分の多い洋食が増えていませんか?

皮脂の過剰分泌を抑えるには

たくさんの原因がありますが、それでも一番の原因になるのはやはり乾燥です。子供の頃から肌がバリバリの乾燥肌である人はいませんから、寝不足やスキンケアのやりすぎなどで乾燥肌になっていくのです。

この状態を改善しない限りは乾燥から逃れられませんから、皮脂は多めに分泌され続けてしまいます。根本的に乾燥肌を治すためにはスキンケアを見直しましょう。
大切なのは保湿です。

油っぽくべたつく肌にこれ以上保湿液を塗るなんて、としり込みされるかもしれませんが、そもそも潤いが足りないことで皮脂が出ていますのでまずはしっかりと保湿をしましょう。

洗顔の後は高い保湿効果が期待出来る、セラミドやヒアルロン酸、プラセンタなどが配合された化粧水をたっぷり使用してみてください。続けることでドライ肌は改善されていきます。

食生活を見直すことも大切です。油分が多い食事を続けていると皮脂も過剰分泌されますが、それ以上に健康にも悪影響を及ぼします。特に無意識で食べることの多い間食が、ポテトチップスやチョコレートである人は注意しなければいけません。

間食は出来るだけせず、和食中心の食生活に変えるだけでもかなり違います。自覚しにくい分厄介なのが、ストレスです。人間は生きていくためにはある程度のストレスは必要ですが、度が過ぎれば過労や精神疾患、自律神経失調症の原因になってしまいます。

体のどこかに症状として現れてきたときには既に大変なことになっている、と自覚をし、対処することが心身の健康に繋がります。心の中で溜めてしまわないように発散方法を考える、好きなことを何かに夢中になる時間を作る、休日は山や海など自然を感じにいくなど、リラックスすることを心がけましょう。

マッサージなどを受けるのも効果的です。眩暈や耳鳴り、動悸などの症状が出てしまっている人は、カウンセリングや心療内科を受診してみてください。初期で治すことが大切です。

最後に

ただ単に皮脂が過剰に出ているということはありません。それには何かの原因、理由が必ずあります。自分はどうして皮脂が多いのだろうと一度はしっかり考えて、自分にあった対処法を知ることが肌トラブルとさよならする一番早い方法です。

適切なケアをすることで、驚くほど良好になりますから少しずつでもやってみましょう。

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